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会社の数字を読む  ~初級~ 決算書を見てみよう

知っているだけで、資産運用に差がつく かも?!

 

どうも union chop です。

 

ワタシは前に勤めていた会社で、立場上と言いますか、とにかく多くのセミナーに参画させて頂く機会がありました。

そしてパワーポイントなどで資料を作成して勉強会なども開催しました。

そのときの経験や知識、資料などを活かして、

たま~に(笑)ブログで紹介していくこの企画。

 

今回は会社の数字について少し勉強していきましょう。

 

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勉強会で作った資料にて説明していきます。パワーポイントを参照しながら、説明文を読んで頂けるとよいかと思います。〜初級編〜

ではいきましょう。

 

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会社の数字は、意味を理解していなければ、「ただただ数字の大小で良い悪い」 

と判断してしまいがち。  

ただ、その意味を知ることによって、そこにある数字の本質が理解できてくるものです。

さぁ、次の頁から早速勉強していきましょう。


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会社の経営状況を知りたいとき、新聞や雑誌で報道される会社の数字は主に

●売上げ高

●売上げ総利益(粗利益)

●営業利益

●経常利益

●税引き前当期純利益

●当期純利益

となります。 

あなたはこの違い分かりますか?

この違いを理解することで、あなたの経営分析眼が一歩前進することでしょう🚶‍♂️

 

では順を追って説明していきます。

活字で説明していきます。一項目毎に読み終えたら、上の資料を見る。を繰り返すと理解も深まると思います_φ(・_・

知っている項目は飛ばしたいよ、という場合は目次から知りたい項目をクリックしてください。

 

目次

 

 

*売上げ高

 

会社が商品やサービスを提供して、そこから得られる収入全てのことです。

 

これは説明するまでも無いですね。

次にいきましょう。

 

*売上げ総利益(粗利益)

 

売上げから売上げ原価を差し引いたもの。

 

例えば製造業。製造原価とは、商品を仕入れてモノづくりをします。そのモノづくりに必要な費用(製造現場で働く方々の賃金、加工に必要な刃物・油脂などなど)のことです。

粗利益と言ったほうがピンとくるかもしれませんね。

もっと言うと「付加価値」として覚えても良いでしょう。そのままでは提供できない原材料たちを加工して、商品として使えるように、新たな価値を付け加えた訳ですから。

※ちなみに売り切れなかったモノは原価ではなく在庫としてカウントされます。分かりやすくする為に、ここでは割愛させていただきます。

 

*営業利益

 

売り上げ総利益から販売費及び一般管理費を差し引いたもの。

 

販売費及び・・は短縮して「販管費」と呼ばれます。

先程の製造原価のくだりでは、「現場の人の賃金」と説明しましたが。

何故そのような書き方をしたかというと・・そうなんです。現場ではない間接部門の方々の賃金はこちらに入るんです。ややこしいですね〜😩

他には宣伝費や光熱費、通信費など営業活動に必要な経費が販管費となります。

 

本業である営業活動によって儲けた結果が営業利益となりますので、重視される指標となる訳です。

 

*経常利益

 

営業利益から営業外損益を差し引いたもの。

 

利息や有価証券など、本業以外の経営活動による損益も含めた指数です。

会社には様々なリスクが伴い、経済情勢の変化次第で大損害をこうむる危険性があるからです。

例えば輸出企業は円高が進むと為替差損で大打撃を受けます。こういった経済情勢の変化を踏まえて、本業が不調でも利益を確保できるようにサイドビジネスも必要であり、本業・副業ともに好調な会社=収益力の高い優良企業と判断でき、営業利益と共に重視されている数字になります。

 

*税引き前当期純利益

 

経常利益から特別損益を差し引いたもの。

 

『税引き前の、その期に儲けた実質の収入』ということで重要視するべき数字ではあります。ただし、特別損益自体がその名の通り特別な事情で発生した損益であり、言い方を換えれば、数字が経常利益<税引き前利益だと危ないと言う概念もつきまといます。

 

ここで、一応兼業トレーダーとして、ある一例を。

東証1部に上場しているTA●●●●。不正問題が発覚して株価は急落。皆が疑心暗鬼に陥っている中で2018年9月10日。引け後にIRを発表しました。「有価証券売却による特別利益への計上」

保有している有価証券を一部売却して、特別利益とした、という主旨の内容です。

これを見て、ワタシは「売り(空売り)だな」と思いました。掲示板では売り買い拮抗していましたが、翌日の値動きは前日終値より高く始まったものの、最終的にS安となりました。

ここで、買いを選択された方は、会社の数字を額面上だけで捉えて、マネーゲームになることを期待された方々でしょう。

売りを選択された方は、会社の数字に対して知識のある方々だと思います。

そもそもが、保有する土地や資産や証券を売却して利益を確保しようとしているわけですから、それだけで勘ぐってしまいます。

更には、売却した証券がロックアップ中であったにも関わらず、です。

疑念が疑念を呼び、売りが売りを呼びストップ安となった訳ですね。

(余談ですがマイルールにて、空売りは2枚までと決めています。経緯として任●●を複数枚、売り増しながら空売りしていた時に、有り得ない爆上げを喰らい散々な目に遭ったからです。売りは命まで、空売りは計画的に)

少し長くなりましたが、ここに書いた初期判断。即ち「買い目線」か「売り目線」か

少しの知識があるだけでも、多くの利益を生み出せる可能性がある訳ですね。逆に言えば、知識がないことで生まれる損失もあるわけです。

 

*純利益(当期利益)

 

最終的に会社が手にできる純粋な儲けの総額。

 

 

ここまでは、会社の数字の定義を順番に説明してきました。

次からは更に解りやすくする為に、ラーメン屋で例えていきましょう。


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強引ですが、ラーメン一杯で例えてみましょう。

 

●売り上げ@480

●売上げ総利益(粗利益)@230

売上げ➖原価

原価(原材料:麺、チャーシュー、ねぎ、鰹節など)

●営業利益 @110

売上げ総利益➖販売費及び一般管理費(販管費)

販管費(湯を沸かす光熱費、洗剤、広告など)

●経常利益@80

営業利益➖営業外損益

営業外損益(貸店舗のローンなど)

●税引き前当期純利益@70

経常利益➖特別損益

特別損益(チャーシューを落としてしまった)

●当期純利益@40

税引き前当期純利益➖税金

税金(法人税など)

 

最初の売り上げから、アレやコレや差し引かれて、残った利益はごくごく僅かになってしまいましたね。どの企業にも当てはまることです。利益を生み出すには、高値で取引きが出来ない以上、自助努力やカイゼンで損失を抑えるしかない訳ですね。

 

さて、ここまでいかがだったでしょうか?

会社の数字 〜初級編〜

ということでお送りしてきました。

 

勘定科目を知る〜中級編〜

 

経営分析をする〜上級編〜

 

もお届けしたいですが、時間に余裕が欲しいのと、自分も今一度復習しなければいけないのでまた更新する機会が来ればその時に(。´・∀・)ノ゙ 

 

中級(参考)
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上級(参考)
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最後に
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さて、会社の数字を理解できたことで、決算書を「意味を理解しながら読める」ようになりましたか?

少しでもその一助になれたなら幸いです。